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バイクに乗りたいと思った時に、家族を考えて行動しなくちゃ後悔する人生になる

おはようございます平均サラリーマンです。今回は、「バイクに乗りたい」と思った時に、少し考えてほしいことを書いていきます。

私の職業は看護師で、昔は東京のとある病院でERという部署にいました。ERとは・・・イメージは救急隊から患者を受ける初療室。急性の病気や交通事故などなんでも来ます。今回のタイトル通り、バイク事故の方もかなり来ます。事実私は、今までバイク事故での対応は1000件はしている思いますし、事故を起こした後にどうなっていくのかも見てきました。

これからバイクに乗る人・バイクに乗っている人はちょっとだけ家族のことを考えてみてください。

※ERでの体験をもとに書いてくので不快に感じる表現もします。不快に感じる方は読まないでください。

バイク事故の実態

バイク事故の実態をしっていますか??バイク事故って今まで見たことある人はいるんでしょうか?んーあまりいませんよね。だって、免許持っている人がいませんし、危険という認識があり乗らないという人、乗ること自体家庭で禁止されていたりします。そのため、車より発生件数はかなり少なめですが、バイクにはシートベルトもないですし事故の時には重傷化しやすいのが特徴です。

バイク事故の年間事故数は、平成28年:31103件もありました。警察が介入していない事故も含めると、この倍以上の人数は事故をしていると思います。また、死亡数は460人と昔に比べて1/4程度まで減少していますが、年間460人も亡くなられています。しかし、平成29年には死亡数が600人へ増えているのが現状です。

下記の画像がH29年度の全国の交通事故死亡者数の割合です。やはり車より低い傾向にあります。

出典:警視庁|二輪車の死亡事故統計

しかし、車とバイクの保有数の違いがありますよね。H26年度で申し訳ないのですが、こんな感じになります。


 出典:日本自動車工業会

1000万台程度しか保有されていません。バイクを乗っている人なら分かりますが、この台数の半分は以上は毎日稼働はしていないはずです。そして、車の保有率はH26年度で、59,810,485台。バイクの1/5程度の保有率です。

保有率が1/5の割に、死亡事故は1/2とバイク事故での死亡割合がかなり多いのがわかると思います。

事故しやすい時間帯

事故しやすい時間帯救急をしていた時に感じたのは、交通事故はやはり出勤時間帯がかなりの割合を占めていました。
        出典:警視庁|二輪車の死亡事故統計

統計を見ての通り、出勤時間帯、もしくは夜中~明け方のかけて事故が多発しているのが分かります。バイクを乗る人には、通勤派かバイク趣味派で別れると思います。出勤時間帯の人は、通勤にバイクを利用している人。夜中は趣味派の人の事故のように感じます。

経験上ですが、夜中~明け方に交通事故をされた人の方が重症・死亡されている人が多い印象です。要因として、車がいない分飛ばすバイクが多いです。性能が良ければ現在は300km/hも夢じゃなく、かなり高性能。そんなので、事故をすればただじゃすみませんね。

そして、夜中って人通りが少ないので発見が遅れてしまいます。ましてや、峠を攻めるとか、事故して吹っ飛んだ先が田んぼとか・・・発見が遅れていく原因ばかり。真冬の事故で、足を骨折。崖に落ちかけて発見が遅れ、低体温症・凍傷になっている人もいました。

通勤派はスピードも控えめで発見もされやすいです。しかし、二重事故などのリスクが高くなってしまいます。以前、バイクで転倒した方でそのままトラックに引かれてしまい、人としての原型がぎりぎり保っているような人もいました。

どちらの事故も、事故なのでリスクは高いですね。

損傷部位

部位別ですとこのようになります。

損傷部位は頭部・胸部・腹部という重要な部位での死亡率がやはり高いようです。

これ以外にも、四肢の切断があったり頸椎損傷などの死亡には直結しなかったが後遺症がひどいものがたくさんあります。自分に後遺症があるって想像できますか??

事故ってだれも幸せにならない

事故は怖いと感じてほしいので、二つ体験を記述しますが不快な方は飛ばしてください。

私が経験した事例は、原付バイクの10代男性。峠道を朝4時ごろ友人と飛ばしていたそうです。俗にいう走り屋でしょうか?案の定、カーブでスリップ。友人曰く、直前ストレートで速度は100km程度だったそうです。カーブ手前でシフトダウン+ブレーキで減速。カーブ進入時に、滑ってしまったようです。そのままガードレールに体をぶつけ、山側に飛ばされ木々に全身強度したそうです。救急隊から連絡があり、病院で受け入れ体制を整え彼と初めて会った時には、ほとんど虫の息でした。ガードレールにぶつかった衝撃なのか、両足は複雑骨折+解放骨折。添え木のようなものを当てていますが、真っ赤な血で染まってます。右腕はありません。アスファルトで削ったのか全身擦過傷。腹部を強打したようで、おなかは腹腔内出血でパンパン。ヘルメットのおかげか顔面は綺麗でしたが、頭部強打しているのか嘔吐の跡がありました。そして、CTなどの検査をすると、脳出血が見られほとんど脳としての機能が果たせていない状態でした。この後すぐに亡くなってしまいました。

ご家族はまだまだ若いご両親と兄弟がいたようですぐに来てくれましたが、現実を受け入れられないような状態でした。両親ともに泣きじゃくってご遺体に抱き着いて、ご兄弟も泣き崩れていました。ご友人は、「ごめんなさい、ごめんなさい」と泣いていました。

バイクが趣味の30代男性。車種はハーレーで友人とゆっくりまったりツーリングをしていました。ゆっくり田舎道を走っていたそうなんですが、横道から軽トラックが一時停止無視で突っ込んできたそうです。避けようとしたが、できずに横からぶつかってしまっそうです。お互い速度は出ておらず、彼も大きく吹っ飛ぶこともなく転倒しながら縁石にバイクと体をぶつけたそうです。意識はなくなってしまい、救急車で当院へ搬送となりました。革ジャンを着ていたおかげで、擦過傷はほとんどありませんし、骨折もなかったです。意識もすぐに回復し見た目はベッドに横になっているだけ。しかし、彼が「体が変なんだ。痛いし、熱いんだよ」と言っていました。そんな彼に医師が告げた病名は「頸椎損傷による麻痺」が首から下にあるということでした。一生首から下が動くことはありません。

彼は結婚しており、まだ小さな子供がいました。そんな子供がいる状態で今後一生体が動かず、トイレも自分でできずおむつをつけて失禁、寝返りできないから2時間ごとに人の手によって寝返りをしてもらわなきゃなくなります。収入も0円です。事故ですが、お互い走行中のため10:0にならず満足な手当もありません。病院も高額です。通院は全身動けないのにどうしますか?見た目や転倒が軽いようでも、骨折なんて簡単にしてしまいます。

事故の後

体験した事故の事例2件上げました。この事例は経験したうちの1/500です。それだけバイク事故は多くあります。

バイクに乗りたい・免許とるっていうのは凄く簡単です。お金があれば、だれでも乗れます。免許だってお金で買うようなもので簡単です。

けどね、ちょっとまって。

バイクに乗る前に、少しだけ家族のことを考えてみてほしいです。僕が、私がもし交通事故をしたらどうしようか?一生後遺症が残ったら??

体が動かないから、妻に夫に一生介護される。おむつの交換や、2時間ごとに起きてもらい体の向きを変えてもらう、食事も食べさせてもらう、体を洗ってもらう‥‥日常生活すべてをやってもらうことになります。

お互い収入は0に近くなっていくでしょう。

子供はどうするの?これから一緒に楽しむ予定だった旅行は?運動会は?

家族にとってあなたは、あなただけなんです。

まとめ

私は、バイクが大好きです。その操作感に風を感じているところなんて最高です。けど、いつも乗る前には家族のことを考えてます。絶対に事故できない、事故したら家族が不幸になる!!くらいまで考えます。そして、子供と今後したいこととか、家族のこと、親の子となんて考えると、無理なスピードも出しません。また、より安全運転を心がけます。

一瞬の思い込みや判断ミスで一生後悔するのは絶対にいやですよね。家族も不幸になります。

後遺症を持ったパートナーを介護しながら、子育て、将来の親の介護、仕事などすべてこなしていく自信はありますか??私は正直ないです。そのため、保険だけはしっかりと入れてます・・・高いけどそれが家族を守る最低限ラインだと思ってます。

以上平均サラリーマンでした。

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